
tvNドラマ『未知のソウル』が自己最高視聴率8.4%を記録し有終の美を飾ったことで、後続作『瑞草洞<ソチョドン>』に注目が集まっている。
放送初期は静かなスタートを切ったが、次第に口コミで人気が広がり上昇傾向を続けた『未知のソウル』は、最終回でも意義深い成果を残した。これによりtvNの週末ドラマは『いつかは賢くなる専攻医生活』に続き、2作品連続でヒット作を生み出し、面目を保った。
視聴者の期待は、今月5日に初回放送される後続作『瑞草洞<ソチョドン>』へと向かっている。


ドラマ『未知のソウル』は、双子姉妹ユ・ミジとユ・ミレを中心とした若者たちの物語を通じて、自分自身を愛し成長していく過程を温かく描き出した。
特にパク・ボヨンが一人二役を演じ分け、全く異なる人生を歩む二人の姉妹の物語を立体的に表現したことが高く評価された。ユ・ミジは迷いを乗り越え大学進学とカウンセラーという新たな夢に向かって進み、ユ・ミレは安定した会社を辞めていちご農業に挑戦し、自らの可能性を証明した。
パク・ボヨンの繊細な演技のおかげで、二つのキャラクターは全く異なる性格と環境を持ちながらも、視聴者に強い没入感を与えた。さらに、イ・ホス役のパク・ジニョン、ハン・セジン役のリュ・ギョンスなど、俳優陣がそれぞれの物語を現実味豊かに演じ、作品の完成度を高めた。特にイ・ホスが聴覚障害を受け入れ勇気を得ていく姿は、多くの視聴者の心に深い感動を与えた。
最終回では、互いの傷を癒し、それぞれの新たなスタートラインに立つ若者たちの姿が描かれ、長い旅を共にした視聴者に温かい締めくくりを贈った。カン・ウォルスンおばあさん(チャ・ミギョン)が穏やかに人生の終わりを迎えるシーンも、多くの人々の心を打った。

『未知のソウル』の成功は、tvNの週末ドラマ編成戦略にも活路を開いた。
以前、『星たちに聞いてみて』『ジャガイモ研究所』が連続して視聴率低迷の危機に直面していたtvNだが、『いつかは賢くなる専攻医生活』で雰囲気を一新し、今回の『未知のソウル』でも続けて成果を上げ、再び週末ドラマの名声を取り戻した。
視聴率調査機関ニールセンコリアによると、『未知のソウル』最終回は全国平均8.4%、首都圏最高10.3%を記録し、20-49歳視聴率でも同時間帯1位を獲得したという。OTTとTVの話題性指数も放送期間中ずっと上位を維持し、継続的な関心を証明した。累計動画再生回数は2億ビューを突破し、強力なファンダムの形成を示した。
パク・ボヨンが久しぶりに見せた一人二役の演技変身、イ・ガン脚本家が書いた共感度の高いセリフ、そしてパク・シヌ、ナム・ゴン監督の感覚的な演出が視聴者の心に深く刻まれた。単にドラマの成功を超えて、「癒やし」というキーワードを視聴者に説得力を持って伝えた点が、今回の作品の最大の成果だと評価されている。


『未知のソウル』の温かいバトンを受け継ぐtvNの新土日ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』にも視聴者の注目が集まっている。
5日に初回放送を控える『瑞草洞<ソチョドン>』は、毎日瑞草洞(ソチョドン)の法曹タウンに通う5人のアソシエイト弁護士たちの喜怒哀楽と成長を描く予定だ。
俳優イ・ジョンソクが9年目の弁護士アン・ジュヒョン役で出演し、ムン・ガヨンは1年目の弁護士カン・ヒジ役を務め、息の合った演技を見せる。その他にもカン・ユソク、リュ・ヘヨン、イム・ソンジェ、ヨム・ヘランなどが出演し、作品に厚みを加える。特にイ・ジョンソクにとっては2022年の『ビッグマウス』以来2年ぶりのドラマ復帰作となる。再び法廷ものを選んだ点で話題を呼んでいる。
また、ドラマ『W-君と僕の世界-』でイ・ジョンソクに大賞をもたらしたパク・スンウ監督と改めてタッグを組む点も、ファンの期待を高めている。弁護士たちの熾烈な戦いとその裏に隠された人間的な葛藤をリアルに描く法廷心理劇になると見られ、『未知のソウル』の温かさとはまた違った感動を予告している。

法曹タウンを舞台に、真実と正義、そして人間の内面を探求する『瑞草洞<ソチョドン>』が果たして上昇傾向を維持し、tvN週末ドラマの名声を引き継ぐことができるのか、注目が集まっている。