


MBC『生まれたついでに世界一周4』(以下『世界一周4』)が、29日に第8話をもって長旅の幕を閉じた。
今回の『世界一周4』は、キアン84、イ・シオン、パニボトル、DEXの4兄弟が完全体となり、ヒマラヤと茶馬古道を旅した今シーズンは、さらに強くなった連帯感と、一層険しくなった旅路、そして深まった感動によって「人生バラエティ」の地位を再び証明した。
『世界一周4』は、始まりから尋常ではなかった。以前のシーズンを通じてすでに南米、インド、マダガスカルを経験してきた4人は、今回は世界で最も過酷な旅の一つとされる茶馬古道に挑戦した。シーズン開始前からグルカ兵との高強度の訓練シーンが公開され、期待が高まる中、パニボトルが極度の乗り物酔いで「嘔吐ボトル」と化すほど厳しいスケジュールは、どのシーズンよりも過酷だった。
特に今回のシーズンは、「生まれたついでに世界一周ユニバース」を集大成するような構成が目立った。シーズン1のペルーの温泉での思い出を呼び起こしたキアン84の天然温泉体験、DEXを含む4兄弟のケミストリーは、前シーズンの流れを引き継ぎつつ、今回のシーズン独自の感情を生み出した。世界を巡り成長した4人の姿は、視聴者にとって新たな意味を持つものとなった。
第2話では、キアン84がシェルパと共に荷物を運びながら、苦労して到着したナムチェバザールで現地の人にサプライズプレゼントを渡す温かい瞬間が描かれた。その後、ネパールのカトマンズでパニボトルとイ・シオンがキアン84と再会。ここにDEXが予想外の場所で登場し、完全体の4兄弟が本格的な旅を始めた。おやじギャグと容赦ないディスが飛び交う親友同士のケミストリーは笑いを誘った。
さらに、「最も危険な遊園地」と呼ばれるポカラの遊園地では、古びたアトラクションと正体不明の音に驚く様子が映し出された。結局、キアン84はアトラクションの乗車を諦め、バラエティ感を爆発させた。このように危機をコメディに昇華させることで、『世界一周』特有の愉快さを再び証明した。
シーズン後半に入ると、「茶馬古道の長い道のり」の真の姿が展開された。標高3,300メートルに位置する温泉で心身を清めた彼らは、2,200年の歴史を持つ茶馬古道の古道に到着し、当時この道を行き来していた人々の生活を思い起こし、重厚な感慨に浸った。キアン84は「多くの人々が死を覚悟してこの道を行き来していたであろう」と、自らの旅路を振り返った。
終着地であるチベット仏教の聖地「シャングリラ」に到着した彼らは、寺院の外で五体投地の修行者に出会い、敬虔な姿勢でその場面を見守った。また、道中で出会ったスーパーマーケットのおばあさんとの縁や、修行前に立ち寄ったシャワー室でのホラー映画を連想させるシーンなど、些細な瞬間でも彼らの真心と愉快さは輝いていた。



最終話では、かつてないほど真剣な雰囲気の中で五体投地の修行が行われた。日の出前から装備を整えて出発した彼らは、それぞれの願いを込めて地面に身を投げた。イ・シオンは家族への願いを告白した。キアン84は「旅行者から修行者になった」と感情が高ぶる様子を見せた。彼は「『世界一周』は私の人生を変えたプログラム」と告白し、ついに涙を流した。
スタジオでは、イ・シオンが自らプリントしたフィルム写真で作ったアルバムを兄弟たちにプレゼントした。DEXは証拠写真で応え、温かい雰囲気を醸し出した。放送の終わりに涙をこらえきれなかったイ・シオンと、彼を見つめるチャン・ドヨンの感動的な姿は、視聴者の心を揺さぶった。
パニボトルは「やりたいことをしながら生きましょう」と伝えた。キアン84は「皆さんの人生にも光が差し込むことを願っています」と最後の挨拶をした。
兄弟の真心が込められた最終話は、ニールセンコリア基準で首都圏の世帯視聴率4.5%、最高視聴率5.4%を記録した。最高の1分は、キアン84が「人生という旅に楽しくて良いことがたくさんありますように」と言ったシーンだった。シーズン全体を貫いた真心と成長というメッセージがそのまま込められた瞬間だった。
キアン84のバケットリストから始まった『世界一周4』は、いつしか皆の願いが込められた旅として完成された。笑いと感動、ブロマンスと人間的な真心が調和した彼らの旅は、バラエティ以上そのものとなった。最後まで愉快さとメッセージ性を失わなかった『世界一周4』は、名実ともに人生のバラエティとして視聴者の心に長く残るだろう。
一方、6日の夜9時10分には『世界一周4』の未放送分を含む『生まれたついでに世界一周4スペシャル:旅が終わったついでにハードディスク一周』が放送される予定だ。レギュラー放送で見せることができなかった話が視聴者の名残惜しい気持ちを癒してくれることが期待される。