俳優のパク・ソジュンがドラマ『キム秘書はいったい、なぜ？』でカンジャンケジャンを食べる演技をした食堂が、自身の肖像権を侵害されたとして訴訟を起こした。
3日、ヘラルド経済によると、前日ソウル東部地裁13民事部（ソク・ジュンヒョプ部長 ）は、パク・ソジュンが食堂経営者A氏を相手に起こした60億ウォン（約6億3,450万円）規模の損害賠償訴訟で500万ウォン（約52万8,700円）の賠償を認めた。
2018年7月、パク・ソジュンはtvN『キム秘書はいったい、なぜ？』でカンジャンケジャンを食べるシーンを撮影した。その後、A氏はドラマのシーンと共に「パク・ソジュンがカンジャンケジャンを爆食いした店」、「パク・ソジュンも食べて虜になったケジャンの名店」などの文言を含む看板を制作し、2019年8月から昨年9月まで約5年間、店頭に掲示していた。また、6年間にわたり検索広告も展開した。
これを知ったパク・ソジュン側は「店主が同意なくシーンを広告に使用した」として60億ウォン規模の財産的損害を被ったと主張した。これは1年間の通常の広告契約金10億ウォン（約1億600万円）に侵害期間6年を乗じた金額だ。
これに対しA氏は損害賠償責任はないと反論した。「看板に使用された写真はドラマのシーンだ」とし、「パク・ソジュンの社会的評価を損なっておらず、ドラマ協賛社の宣伝に写真が使用されるのは商慣行であるため、肖像権侵害は成立しない」と主張した。
裁判所はこの件についてパク・ソジュン側の一部勝訴と判断した。賠償額はパク・ソジュン側が主張した60億ウォンの約0.08%に当たる500万ウォンが認められた。裁判所は「A氏の食堂規模が比較的小さいこと、業種や肖像権侵害期間などを考慮した」と説明した。双方とも控訴せず、判決は確定した。