歌手のイ・スンユンが、ユン・ソンニョル大統領による国民向け談話に対して自らの考えを述べた。
12日、イ・スンユンは自身のSNSアカウントに「『ああ、非常戒厳は本当に警告だったのに、何も起こらなかったじゃないか』と言えるほど『高度な統治行為』の『高度さ』を一体誰が、どこまで理解していたのだろうか」という一文で始まる長文を投稿した。
さらに、彼は「もし現場の誰かが混乱の中で良心と職を賭けて怠業をしなかったなら、または布告の厳しさを押し切って市民が立ち上がらなかったなら、警告ではなく『実際の事態』が起きていたことは明らかで、これは極めて浅はかな判断ではないか」と、ユン大統領の非常戒厳令を厳しく批判した。
最後にイ・スンユンは「そもそも『統治行為』で解決すべき問題を並べ立てて、『戒厳令を出すべきだったでしょう?』と言われ、国民が『ああ、そうだったのか』と納得しなければならないのか。とんでもない」と、現在の心境を吐露した。
先日、ユン大統領は3日夜に非常戒厳令を宣言した。この宣言を受け、4日午前1時頃に戒厳令解除要求案が可決され、戒厳令は宣言からわずか6時間で解除された。ユン大統領の非常戒厳令宣言以降、大統領の弾劾を求める声が高まっている。
7日、国会はキム・ゴンヒ夫人の特別検察法案に続き、ユン大統領の弾劾訴追案を本会議の議案として上程し、投票が行われた。しかし、キム・ゴンヒ夫人の特別検察法案は否決され、ユン大統領弾劾訴追案は出席議員が200人に満たなかったため、自動的に廃案となった。これに関連し、ユン大統領は12日午前に緊急声明を発表し、非常戒厳令の宣言が高度な統治行為であったと主張した。