「独房は寒いだろうな…」韓国人気芸人が非常戒厳令を皮肉る投稿で物議、映画『ソウルの春』との「偶然の一致」が話題に

引用:ケイのミューズ 、キム・スヨンのSNSチャンネル

韓国の人気お笑い芸人キム・スヨンが、最近の非常戒厳令に関して風刺的な投稿を行い、ネット上で大きな反響を呼んでいるという。

キム・スヨンは4日朝、自身のSNSに「12月12日のソウルの冬。独房は寒いだろうな…」という意味深な一文と、雪景色の写真を投稿した。

この12月12日という日付は、話題作『ソウルの春』で描かれた1979年の粛軍クーデターを想起させるもの。この事件は、韓国陸軍の非合法組織ハナ会のチョン・ドゥファン、ノ・テウらが主導した新軍部によるクーデターで、後のチョン・ドゥファン政権の出発点となった。その後、チョン・ドゥファン政権は1980年に非常戒厳令を発令し、5・18光州民主化運動の弾圧を主導。今回のユン・ソンニョル大統領による突然の非常戒厳令宣言と重なる部分があると指摘されている。

この投稿に対し、ネットユーザーからは「独房が寒いかどうかはどうでもいい…国民は昨夜心臓発作を起こしそうだった」「最高に面白いお笑い芸人」「民主化映画を思い出す」「さすが先見の明のある方」といったコメントが相次いだ。同業者のキム・ヨンチョルも「いいね」を押している。

3日、ユン大統領は「親北勢力を一掃し、自由憲政秩序を守るため」として非常戒厳を宣言。しかし国会は4日午前1時2分に本会議を開き、非常戒厳解除要求決議案を可決した。これを受け、ユン大統領は宣言から約6時間後の4日午前4時30分頃、非常戒厳の解除を発表している。

なお、映画『ソウルの春』は1979年のソウルで起きた粛軍クーデターを題材にした初の映画作品。新軍部勢力とそれに対抗する軍人たちの緊迫した攻防を描いた本作は、『アシュラ』のキム・ソンス監督が手掛け、ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン、キム・ソンギュンらが出演。第45回青龍映画賞では最優秀作品賞に輝いている。

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