韓国の食文化を世界に広めたイム・ジホ氏、逝去から4年──自然と共に生きた料理人の軌跡

引用:SBS『ヒーリングキャンプ』
引用:SBS『ヒーリングキャンプ』

「放浪食客」として知られる自然料理研究家、イム・ジホ氏の死去から4周年を迎えた。

イム・ジホ氏は2021年6月12日、睡眠中に心臓麻痺で急逝した。享年65歳だった。

1956年生まれのイム・ジホ氏は、家庭の事情で10歳の時に家出した経験から放浪癖がつき、韓国各地を回り、自然から食材を集めたり料理を習得したことで「放浪食客」の異名を得た。その後、2006年に外交通商部長官表彰を受け、2017年にはムン・ジェイン大統領と実業家の青瓦台(チョンワデ)懇談会で料理を披露した。

故人はあるメディアのインタビューで料理人になったきっかけについて「路上で出会った乞食から得た教えだった。乞食に『あなたのように生きないためにはどうすればいいのか』と尋ねると、『技術が一つあれば、世間は君を見捨てない』と言われた」と語った。

故人は2014年から2016年まで放送されたSBS『よく食べてよく生きる法、食事しましたか?』に出演し、知名度を得た。2013年には女優キム・ヘス、お笑い芸人イ・フィジェと共にSBS特集『放浪食客、食事はしましたか?』でも軽妙なトークを披露した。

2021年4月に終了したMBN『もっと食べて行って』でも毎回スターたちに温かい食事を振る舞い、深い話を交わしながら視聴者に慰めとヒーリング、感動を与えた。しかし、番組終了からわずか2ヶ月後に突然の訃報が伝えられ、芸能界だけでなく飲食業界にも衝撃が走った。

一方、故人は2003年の国連韓国料理祭、2004年の米カリフォルニア州での寺院料理パフォーマンス、2005年のドイツ・シュトゥットガルトでの料理デモンストレーション、同年のベネズエラ韓国料理展、2011年の韓国山菜博覧会広報大使などとして活動し、料理界で名声を築いた。

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