1日のコンディションを左右する便秘、その6つの原因
運動不足
運動は全身の健康に欠かせない要素であり、便秘の解消にも大きな役割を果たす。食後1時間程度は激しい運動を避け、日常的に10~15分程度の軽い運動を取り入れることで、便秘の改善に効果的だ。
食物繊維不足
食物繊維は便秘解消のカギとなる。十分な水分と一緒に摂取することで、腸内細菌のバランスを整え、排便を促進する。1日あたり25~28gの食物繊維を摂取することが推奨されており、ナッツ類やオートミール、チアシードを含んだスナックや食事で補うとよい。
腸を刺激する食品の過剰摂取
辛い食べ物やアルコール、炭酸飲料、乳製品、カフェイン飲料、グルテンなどは腸を刺激し、便秘を悪化させる可能性がある。これらを控え、日々の排便状態を観察することが大切だ。低FODMAP食のように腸に優しい食品を選ぶのも効果的だ。
水分不足
水は体内で最も基本的で重要な栄養素のひとつだ。十分な水分を摂ることで便が柔らかくなり、排便がスムーズになる。1日2リットル程度の水分摂取が推奨されており、水分を多く含む果物(スイカ、ブドウ、オレンジ、グレープフルーツなど)やココナッツウォーターを摂ることもおすすめ。
ストレス
ストレスは健康全般に悪影響を与えるだけでなく、便秘の原因にもなる。脳がストレスを感じると、腸もそれに反応し、腸内での神経伝達物質の分泌や活動が変化して便秘につながることがある。ストレスを軽減するためには、瞑想や深呼吸、ヨガ、運動、ペットとの時間などが効果的だ。
基礎疾患
便秘が長期間続く、または一般的な方法で改善しない場合、過敏性腸症候群や甲状腺機能低下症などの基礎疾患が関係している可能性がある。この場合は専門医の診断を受け、適切な治療を行うことが大切だ。